勤怠管理は企業の基本管理

勤怠管理とは、企業などの組織において就業者に対して行う労務管理の内の最も基本的なもののひとつです。具体的には、出勤状況や勤務開始時刻、勤務終了時刻、勤務中の休憩時間などの労働時間を管理します。この勤怠管理は、出勤簿に手書きで時刻を記入するという方法が用いられていましたが、タイムカードという専用紙に機械で時刻を記入する方法が行われ、現在ではコンピュータシステムを用いた方法で行われることも増えています。勤怠管理の目的は、就業者が労働した時間を計ることです。出勤しない場合には欠勤として処理をしますし、定められた時間を超えて労働した場合には超過勤務として給与を支給しなければなりません。

この給与計算に用いる労働時間を計算するためにも必要なものです。労働時間は上限が労働基本法で定められており、超過勤務を実施するには民間企業の場合には労働基本法36条に定められた労使協定を締結し労働基準監督署に届け出なければなりません。このように超過勤務は企業の他に、労働組合との協定や、労働基本法の定めおよび労働基準監督署の監視もありますから、労働時間について明確な証跡を残しておくことが重要です。そのために、先程の出勤簿やタイムカード、勤怠管理システムのような管理手法が古くから使われて来ました。そして管理手法の進歩は、管理コストの削減のために行われて来ました。労働者は一人で間違いなく時間管理を行うために導入されたのがタイムカードであり、勤怠管理コンピューターシステムは勤怠管理で得られたデータを、給与計算などに用いるために導入されたものです。このように、現在の勤怠管理は労働時間という時間を単位とする量を管理するために行われており、労働の質についてはこの方法では管理がなされていません。労働の質については、勤務成績や人事評価、人事考課といった側面で行われており、機械的に一律にすべての労働者の労働を定量的に測定し評価することが困難なために機械化されずに、管理者などの人によって評価が行われています。

本来であれば、量と質の二つの側面から管理を行わなければなりませんが、このような理由から時間という量の管理のみが行われています。労働の質の部分については、賞与や昇給などの面で主に扱われる勤務成績や人事評価、人事考課と呼ばれているものなどで扱われており、企業総体としては量と質の両方の側面での管理が行われているのです。